Q. 可能な限り車検の費用を節約したのですが、1000cc~1500ccの普通自動車を車検に出したいと考えているのですが、できるだけ安く車検をすることができる業者を探しています。
A-1. 車検というものは、どこで車検を依頼しても、きちんと安全に乗る為に点検整備を行うのであれば、どこで依頼しても料金についてはさほど変わらず、手数料が異なる程度です。
自分で車検場に持ち込むユーザー車検については、費用については節約することができるでしょうが、車検を実施している陸運局では手間はかかる上、点検・整備についても自分で行わなければなりませんので、かかる時間と手間についても考慮しなければなりません。
余談になりますが、私は新車で購入した1300ccの普通自動車を初めて車検に出した際の費用は80,000円程度でした。
A-2. 激安の車検業者に依頼した場合、点検・整備についてはほとんど行わず、後整備で点検を通します。
車検そのものは検査のみしか行いませんので、2年後の車検まで安全に走行するように自動車の状態を維持してくれるものではありません。
安い車検業者では検査に合格する為の最低限の項目しかチェックしませんので、ディーラーなどで依頼する車検と比較すると、安くなるのは当然でしょう。
激安車検で依頼した場合、本来交換しなければ、車検に通した後に壊れてしまう可能性があるような箇所でも、その場で壊れていなければスルーされてしまいます。
その為、車検に合格した次の日に自動車が動かなくなってしまうという可能性も充分にあり得るでしょう。
例えばブレーキパッドなどは良い例でしょう。
残り1mmでも残っていれば車検のラインでは合格することができます。
当たり前ですがそのまま乗っていれば間違いなく壊れます。
ディスクブレーキであれば、ブレーキディスクにブレーキパッドが直接接触してしまい、ディスクも壊れてしまいます。
パッドの交換だけであれば1万円程度で済ませることができますが、このパッドの交換を怠った場合、ディスクを交換しなければならないと、総額で3万円以上は支払わなければならなくなります。
質問者さんが自分で自動車の点検・整備をきちんと行うことができるのであれば、ユーザー車検や激安車検業者でも構わないでしょうが、それができないのであれば、ちゃんとしたディーラーで車検をするのが無難です。
車検の費用を節約することができる人というのは、自動車についての知識が充分ある人で、点検や整備を自分で行い、その手数料等を節約することができる人です。