Q. 最近激安車検が増えました。
私の軽自動車の車検を受けてきたのですが、走行距離2.6万キロ程で、45,000円で受けることができました。
30年程昔ですが、私がディーラーで勤めていたころは継続検査と定期点検が主だった収入源となっていましたの、これらを頑張って獲得するように指導されていました。
その頃の車検というものは軽自動車でも10万円程度かかり、普通車であれば12万円程度が相場となっていました。
現在、いくら薄利多売が良いとはいっても、この金額で車検をしていては経営は成り立っていかないのではないのでしょうか。


A-1. 激安の車検では最低限車検を通す為だけの点検整備を行って車検を通しています。
その為人件費や設備の費用などもほとんどかかりません。
また、車検で検査する項目意外の箇所の点検整備についてはほとんど行っていないのでしょう。
エンジン周りなど全く見ずに放置し、パーツ交換についても、その場で壊れていなければ問題ないとされ、予防的な事前の交換などは一切行いません。
その為、ちゃんとした車検工場できちんと整備点検を行うのと比較すると、後々トラブルを引き起こす可能性は高くなります。

A-2. これは私個人の印象になりますが、現在の車検制度が自動車のユーザーの感覚とマッチしてきたのではないかと考えています。
もちろん依頼する業者や店舗によっても異なるでしょうが、質問者さんの経験してきた30年前の車検は私も経験したことがあります。
ハッキリ言って30年前の車検については過剰でした。
初回であれば兎も角、2回目の車検ともなると、ブレーキホースの交換などをはじめに、ブレーキ関係のほぼ全てを交換し、分解整備なども必要となり、諸経費も含めて20万円前後の費用がかかったこともあります。
おそらく、自動車そのものの質が上がってきたということもあるでしょうが。
車検にかかる時間についても3日ほど預けることもあり、代車は貸してもらうこともできましたが、非常に不便でした。
また、車検を受けていた当時の自動車のオーナーの考え方としても、車検を済ませればそれから2年間は安心を保証されるという認識が一般的であり、消耗品についても半分も減っていれば車検の時点で交換するのが当然となっていました。
ちなみに私の友人にディーラー関係者がいるのですが、質問者様とは対照的な意見気、以前は自動車を販売することで儲けを出しており、販売した後の点検・車検についてはサービスであるということを言っていました。
ですが、現在では自動車を買い換えることが少なくなりましたので、点検・車検が重要な収入源となっており、その顧客を獲得する為にサービスを充実させているのだとか。